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【イベント参加報告】第31回 万葉集全20巻朗唱の会

10月2日(金)~4日(日)の3日間、万葉集全20巻4,516首をリレー朗唱する「第31回 万葉集全20巻朗唱の会」が開催。

今年は会場開催をやめ、全世界から朗唱動画を募集して放送するという、新しい形での開催となりました。




放送された動画は、現在もYouTubeで見ることができますので、ぜひご覧ください!!

高岡万葉まつり 万葉集全20巻朗唱の会 YouTubeチャンネル(外部リンク)





動画募集ということなので、遠方からでも気軽に参加できるようになり、
県内外、そして海外からの参加も多くありました。

また、会場開催時も結構フリースタイルな感じが目立っておりましたが、
自分で動画を撮影するわけですから、フリースタイル感はもう例年以上。
自由なパフォーマンスやコスプレなども目立ちました。
とても面白かったですw

それから、例年にはないスタジオ進行形式もあり、巻ごとに解説があったので、万葉集について学びながら朗唱番組を楽しむことができました。






さて、例年複数回参加していることで、もはや有名になっている(?)私ですが、
今年も多数参加させていただきました。

というわけで、今年の朗唱参加について振り返りたいと思います。










巻4・大仏あけぼの会



放送日時:初日 10月2日(金)17時頃
撮影場所:高岡大仏前


 大伴宿禰家持、娘子に贈る歌七首

 714番 心には 思ひ渡れど よしをなみ よそのみにして 嘆きそ我がする

 715番 千鳥鳴く 佐保の川門の 清き瀬を 馬打ち渡し 何時か通はむ

 716番 夜昼と いふわき知らず 我が恋ふる 心はけだし 夢に見えきや


大佛寺にて毎朝般若心境の読経を行っている「大仏あけぼの会」。
今年も参加させていただきました。

ちなみに、巻ごとの番組では、最後に何組かピックアップしての振り返りコーナーがありましたが、
この巻4の番組では、大仏あけぼの会も取り上げていただきました。
「万葉集がお経に聞こえた」とのコメントでした・・・(笑)

そういえば、初日の参加、1000番より前の朗唱はこれが初めてでした・・・。









巻10・高岡観光ボランティアガイド「やまたちばな」



放送日時:2日目 10月3日(土)正午頃
撮影場所:高岡古城公園内各所


 1843番 昨日こそ 年は果てしか 春霞 春日の山に はや立ちにけり

 1844番 冬過ぎて 春来るらし 朝日さす 春日の山に 霞たなびく

 1845番 うぐひすの 春になるらし 春日山 霞たなびく 夜目に見れども



例年は、受付ボランティアスタッフとして参加しておりますが、今年はそれもないということで。
おそらく10年以上ぶりに(少なくとも私が入会してからは初めて)、やまたちばなとして朗唱参加。
8月末の暑い中でしたが・・・高岡古城公園の魅力を紹介すべく、色んな場所で撮影いたしました。

やまたちばなとしても、いい思い出を作ることができました。







巻11・高岡恋馬の会



放送日時:2日目 10月3日(土)16時頃
撮影場所:自宅・高岡市地方卸売市場前


 2435番 近江の海 沖つ白波 知らねども 妹がりといはば 七日越え来む

 2436番 大舟の 香取の海に いかり下ろし いかなる人か 物思はざらむ

 2437番 沖つ藻を 隠さふ波の 五百重波 千重にしくしく 恋ひ渡るかも

 2438番 人言は しましそ我妹 綱手引く 海ゆまさりて 深くしそ思ふ


これに関しては、私は動画編集を担当。
出演しているのは、マスコットのお馬さんです・・・(笑)

(なお、このお馬さん、屋外にて自撮り朗唱した模様。完全に不審者・・・w)

高岡に競馬場があったことをPRすべく、競馬場跡にある高岡市地方卸売市場で撮影。

やはり図がシュールすぎるので、Twitterで一部の方に取り上げていただきました(笑)







巻11・(公社)高岡青年会議所



放送日時:2日目 10月3日(土)18時半頃
撮影場所:インサイトビル(所属委員会委員長の会社)


 2783番 我妹子が 何とも我を 思はねば 含める花の ほに咲きぬべし

 2784番 隠りには 恋ひて死ぬとも み園生の 韓藍の花の 色に出でめやも

 2785番 咲く花は 過ぐる時あれど 我が恋ふる 心の中は 止む時もなし

 2786番 山吹の にほへる妹が はねず色の 赤裳の姿 夢に見えつつ

 2787番 天地の 寄り合ひの極み 玉の緒の 絶えじと思ふ 妹があたり見つ

 2788番 息の緒に 思へば苦し 玉の緒の 絶えて乱れな 知らば知るとも

 2789番 玉の緒の 絶えたる恋の 乱れなば 死なまくのみそ またも逢はずして

 2790番 玉の緒の くくり寄せつつ 末つひに 行きは別れず 同じ緒にあらむ

 2791番 片糸もち 貫きたる玉の 緒を弱み 乱れやしなむ 人の知るべく

 2792番 玉の緒の 現し心や 年月の 行きかはるまで 妹に逢はざらむ

 2793番 玉の緒の 間も置かず 見まく欲り 我が思ふ妹は 家遠くありて

 2794番 隠りづの 沢たつみなる 岩根ゆも 通りて思ふ 君に逢はまくは

 2795番 紀伊の国の 飽等の浜の 忘れ貝 我は忘れじ 年は経ぬとも

 2796番 水くくる 玉に交じれる 礒貝の 片恋のみに 年は経につつ


例年は、2日目の深夜に200首くらいの枠をもらう(公社)高岡青年会議所。
今年は2日目を中心に、何回かに分けての参加となったようです。

所属委員会毎に撮影ということで、我々総務委員会メンバーは、高岡市中心市街地にある委員長の会社にて、夜景をバックに撮影を行いました。
私は一人で14首朗唱w

(公社)高岡青年会議所枠と言えば、巻13の後半(2日目21時半からラストまで)にも大きな枠があり、その中でスパイダーマンの格好をしたお子様のシーンが、Twitter上で話題となっておりました。










巻19・たかおかPRアンバサダー



放送日時:3日目 10月4日(日)18時20分頃
撮影場所:雨晴海岸


 京師より来贈する歌一首 幷せて短歌

 4220番 海神の 神の命の みくしげに 貯ひ置きて
 斎くとふ 玉にまさりて 思へりし 我が子にはあれど
 うつせみの 世の理と ますらをの 引きのまにまに
 しなざかる 越路をさして 延ふつたの 別れにしより
 沖つ波 撓む眉引き 大舟の ゆくらゆくらに
 面影に もとな見えつつ かく恋ひば 老い付く我が身 けだし堪へむかむ

 反歌一首

 4221番 かくばかり 恋しくしあらば まそ鏡 見ぬ日時なく あらましものを


たかおかPRアンバサダーとしても、今回初めて朗唱参加。

たかおかPRアンバサダー(高岡市ホームページ)

今年は、長歌を歌ったのはこの枠だけでした・・・。
8月終わり、雨晴海岸での撮影。
真夏の万葉衣装は、とても暑かったですが、いい思い出になりました。









巻20・フィナーレ朗唱



放送日時:3日目 10月4日(日)20時40分頃
撮影場所:高岡古城公園池の端・高岡大仏前


 天平宝字元年十一月十八日に、内裏にして肆宴したまふ歌二首

 4486番 天地を 照らす日月の 極みなく あるべきものを 何をか思はむ

 4487番 いざ子ども 狂わざなせそ 天地の 堅めし国そ 大和島根は

 十二月十八日に、大監物三形王の宅にして宴する歌三首

 4488番 み雪降る 冬は今日のみ うぐひすの 鳴かむ春へは 明日にしあるらし

 4489番 うちなびく 春を近みか ぬばたまの 今夜の月夜 霞みたるらむ


・・・さて、こんな私ですが、今年もやまたちばな代表として、フィナーレ朗唱の枠をいただきました。
過去2年は4484番でしたが、今回は4486番~4489番の4首。

当日は、撮影したものを見るだけなのに、何故かテレビをつけながら、緊張してしまいました・・・(笑)



何故かわからないけど、会場開催と同じ時のようなフィナーレの緊張感があり、
そして、放送が終わった時の切なさがありました。




令和最初の朗唱の会を終えた時、まさか翌年こんな状況になるとは、思いもしませんでしたね・・・。
でも、多くのお祭りやイベントが中止になる中、このように形を変えてでも、しっかりと開催してくれた。
とても勇気をいただきました。



そして、来年はどうなるか分かりませんが・・・。
どういう形での開催であれ、来年の万葉集全20巻朗唱の会を、また楽しみにしたいと思います。


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