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第39回高岡万葉まつり(第30回万葉集全20巻朗唱の会) 今回もたくさん朗唱(2019/10/4~6)

こんばんは。
引き続き、ブログ更新休止期間中の出来事の更新です。

なお、文章の多くは以前自分が「高岡観光ボランティアガイドやまたちばな」のページに書いたものをコピペしてます。
というわけで内容もほぼ一緒ですが、こちらもぜひご覧ください。

第39回高岡万葉まつり(第30回万葉集全20巻朗唱の会)の振り返り(高岡観光ボランティアガイド「やまたちばな」)











もう半年前の話になりますが、2019年10月4日(金)~6日(日)
万葉集ゆかりの地・高岡を代表する万葉イベント「第39回高岡万葉まつり」が開催。

2019年は、そのメインイベント「万葉集全20巻朗唱の会」30回目の記念すべき年。
(万葉集全20巻4,516首を、3日3晩かけて歌い継ぐイベントです)
また、新元号「令和」が万葉集を典拠としたことで、例年以上に注目を集めました。






しかし・・・。








前年(2018年)に続き、台風接近(既に温帯低気圧に変わっていましたが)・・・。
しかも今回は初日(10月4日)から荒天という状況。

前回の教訓を生かしてか、東洋通信スポーツセンター(高岡市民体育館)内ステージに舞台を移して開幕を迎えました
(2018年も台風接近により、2日目深夜の数時間ほどだけ、体育館内ステージに舞台を移しました。※29回目にして初でしたが、今回まさかの2年連続)




当初は2日目も雨予報だったのでどうなるかと思いましたが・・・。
初日の夜にはお天気が回復し、東洋通信スポーツセンター内ステージでの朗唱は20時ちょうどで終了。
約45分の中断の後、20時45分頃から通常通り中の島水上特設舞台での開催となりました。




初日の見どころは、元号「令和」の典拠である、大宰府での「梅花の宴」を詠った巻5・815番から846番の朗唱
全国から公募の上、先着順で朗唱歌(時間)が決まる朗唱の会ですが、
今回はこの32首のみ、抽選で朗唱者が選ばれました。

日中の荒天の影響等もあり、予定から約30分遅れの23時半頃に始まりましたが、
いいお天気で迎えられて本当に良かったと思います。








「梅花の宴」の朗唱が終わってしばらく後の、10月5日(土)0時すぎ(未明)。
巻5・851番~860番。
往年のテレビドラマやバラエティ番組等をモチーフとしたパフォーマンス朗唱で毎年話題の、
「駅南爆走族」さんの朗唱がありました。

駅南爆走族さんの大ファンである私は、現地まで足を運んでしまいました(笑)
今回は『スクールウォーズ』でした。








10月5日(土)。
2日目に入り、6回に及ぶ朗唱参加がスタートしました(笑)
(前年の5回を超えました)







~朗唱参加①~
まず、正午すぎ、前年から参加しております「高岡大仏あけぼの会」枠での朗唱。
高岡大仏あけぼの会では、毎朝大佛寺の住職さんと一緒に、般若心経の読経を行っています。

私が朗唱した歌は、この2首でした。
(前年も同じ歌を朗唱しました)

 巻10
 2161番 み吉野の 岩本去らず 鳴くかはづ うべも鳴きけり 川をさやけみ
 2162番 神奈備の 山下とよみ 行く水に かはづ鳴くなり 秋と言はむとや








~朗唱参加②~
続いて、17時すぎ。
大仏エリアで活動する有志メンバー「大仏の会」枠での参加でした。

また、この後の「ちっひろはっぴー氏スペシャルLIVE」にも出演の、
シンガーソングライターの野崎万葉(ひろは)さん、中田千紘さんのお二方にも参加していただきました。

 巻11
 2473番 菅の根の ねもころ君が 結びたる 我が紐の緒を 解く人はあらじ
 2474番 山菅の 乱れ恋のみ せしめつつ 逢はぬ妹かも 年は経につつ











~朗唱参加③~
21時40分頃。福岡勝手にPresents企画「ちっひろはっぴー氏スペシャルLIVE」枠。



(左:中田千紘さん 右:野崎万葉さん)




東京から、中田千紘さん(小矢部市出身)、そして野崎万葉(ひろは)さん(沖縄県出身)という
お二人のシンガーソングライターさんに参加していただきました。

中田さんは、オリジナルソングの他、小矢部市公式イメージソング「小矢部で見つけましょう」(高原兄さん作詞・作曲)の歌い手としても活躍されております。
野崎さんは、名前が「万葉」と書いて「ひろは」。オリジナルアルバムの名前も「万葉集(ひろはしゅう)」ということで、ぜひ万葉まつりに参加して欲しいなと思い、お誘いいたしました。

まず、お二人の「前座」として私が登場し(笑)、3首朗唱。

 巻12
 2915番 妹と言はば 無礼し恐し しかすがに かけまく欲しき 言にあるかも
 2916番 玉かつま 逢はむと言ふは 誰なるか 逢へる時さへ 面隠しする
 2917番 現にか 妹が来ませる 夢にかも 我か迷へる 恋の繁きに



続いて、中田さん、野崎さんの順に登場していただき、それぞれ3首ずつ朗唱。
そして、最後は、お二人のオリジナルソングに合わせて、弾き語り朗唱3首を披露。



最後のお二人による弾き語り朗唱は、高岡ケーブルネットワークのコミュニティチャンネルで放送された、万葉集全20巻朗唱の会ダイジェストにも取り上げられました。







~朗唱参加④~
日付が替わり、10月6日(日)0時30分頃。
賛助会員として参加している「(公社)高岡青年会議所」枠での朗唱。
個人的には深夜の朗唱も楽しみのひとつですが、例によって割り当てられる歌が多く・・・(笑)
今年は団体として約130首、私一人でも21首を担当いたしました。
終了したのは1時30分頃でした。

思えば去年の土曜日深夜は、台風接近により、初めて市民体育館内に舞台を移しての開催。
とても思い出深い出来事だったので、あれから1年が経ったのかとしみじみ。






 巻13
 3352番 信濃なる 須我の荒野に ほととぎす 鳴く声聞けば 時過ぎにけり
 3353番 麁玉の 寸戸の林に 汝を立てて 行きかつましじ 寝を先立たね
 3354番 寸戸人の まだら衾に 綿さはだ 入りなましもの 妹が小床に
 3355番 天の原 富士の柴山 木の暗の 時ゆつりなば 逢はずかもあらむ
 3356番 富士の嶺の いや遠長き 山路をも 妹がりとへば けによはず来ぬ
 3357番 霞居る 富士の山辺に 我が来なば いづち向きてか 妹が嘆かむ
 3358番 さ寝らくは 玉の緒ばかり 恋ふらくは 富士の高嶺の 鳴沢のごと
 3359番 駿河の海 おしへに生ふる 浜つづら 汝を頼み 母に違ひぬ
 3360番 伊豆の海に 立つ白波の ありつつも 継ぎなむものを 乱れしめめや
 3361番 足柄の をてもこのもに さすわなの かなるましづみ 児ろ我紐解く
 3362番 相模嶺の 小嶺見隠し 忘れ来る 妹が名呼びて 我を音し泣くな
 3363番 我が背子を 大和へ遣りて まつしだす 足柄山の 杉の木の間か
 3364番 足柄の 箱根の山に 粟蒔きて 実とはなれるを あはなくも怪し
 3365番 鎌倉の 見越の崎の 岩くえの 君が悔ゆべき 心は持たじ
 3366番 まかなしみ さ寝に我は行く 鎌倉の 水無瀬川に 潮満つなむか
 3367番 百つ島 足柄小舟 あるき多み 目こそ離るらめ 心は思へど
 3368番 足柄の 刀比の河内に 出づる湯の よにもたよらに 児ろが言はなくに
 3369番 足柄の ままの小菅の 菅枕 あぜかまかさむ 児ろせ手枕
 3370番 足柄の 箱根の嶺ろの にこ草の 花つ妻なれや 紐解かず寝む
 3371番 足柄の み坂恐み 雲り夜の 我が下延を 言出でつるかも
 3372番 相模道の 余綾の浜の 砂なす 児らはかなしく 思はるるかも







~朗唱参加⑤~
3日目に入り、正午すぎ。「万葉集全20巻朗唱の会にいざなう会」若手ワーキングチーム枠での朗唱。
朗唱の会が30回目を迎えるということで、今年結成された若手ワーキングチームに参加させていただき、記念グッズの企画等に携わりました。
(と言ってもほとんど力になれませんでしたが・・・)



↑それが今回の記念グッズの「ピンバッジ」と「ミサンガ」です。
※その後、高岡市役所観光交流課(4階)で販売されております。


 巻19
 霍公鳥と藤の花とを詠む一首 幷せて短歌

 4192番
 桃の花 紅色に にほひたる 面輪のうちに 青柳の 細き眉根を 笑み曲がり
 朝影見つつ 娘子らが 手に取り持てる まそ鏡 二上山に 木の暗の
 繁き谷辺を 呼びとよめ 朝飛び渡り 夕月夜 かそけき野辺に はろはろに
 鳴くほととぎす 立ち潜くと 羽触れに散らす 藤波の 花なつかしみ 引き攀ぢて
 袖に扱入れつ 染まば染むとも
 4193番 ほととぎす 鳴く羽触れにも 散りにけり 盛り過ぐらし 藤波の花



毎年、主に土曜深夜に「長歌」が当たることが多いのですが(笑)、今年はこれが唯一の長歌でした。
(5年前、朗唱の会に初参加した時にいきなり長歌が当たり、戸惑ったことを今でもよく覚えております)


余談ですが、ここでの朗唱終了後、すれ違った方に「いつもブログ見ています!」とお声をかけていただき・・・。
なんだか嬉しくなって色々話していたのですが、途中で「あれ?」と思って確認したら、
私ではなく、私の前に出た方のブログの読者さんでした・・・(笑)






さて、万葉まつり開催の3日間、高岡観光ボランティアガイド「やまたちばな」では芸能発表の受付や、先程の記念グッズをはじめとした物販のボランティアを担当いたしました。
私も3日目午後に担当。





受付にて、今回も山下やすふみさん作の漫画『大伴家持の生涯』が販売されておりました。
万葉集の代表的歌人・大伴家持の生涯が、わかりやすく描かれている漫画です。







~朗唱参加⑥~



そして、いよいよ3日目の17時が過ぎ・・・。
巻20・4476番から4516番は、主催者や各種団体の代表者による「フィナーレ招待朗唱」で、閉幕を迎えます。



前年、やまたちばな代表代理として初めてフィナーレ招待朗唱に参加させていただきましたが・・・。
その後代表に就任したため、今回はやまたちばな代表として招待いただき、4484番(前年と同じ)を朗唱いたしました。



 巻20
 4484番 咲く花は うつろふ時あり あしひきの 山菅の根し 長くはありけり





最後は、高岡市万葉歴史館の坂本信幸館長と、フィナーレ朗唱者全員で、4516番を朗唱。


 巻20
 4516番 新しき 年の初めの 初春の 今日降る雪の いやしけ吉事







・・・こうして、三日三晩に渡る万葉集全20巻4,516首の朗唱は、今年も無事終了。
朗唱後、高岡万葉まつりテーマソング「高岡旅情」を全員で歌い、閉幕を迎えました。



今回は荒天からスタートし、2日目・3日目も時々雨に見舞われましたが・・・。
「令和」最初の万葉まつりとして注目されたこともあり、特別企画など大いに賑わったなと思います。
そして、これだけ大きな行事を成し遂げられるのも、多くの皆様の御尽力があってこそだと毎年実感させられます。

また、計6回、31首の朗唱に参加することができて、楽しませていただきました。






果たして、今年は開催されるのでしょうか・・・。

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